親の介護に親のお金が使えない事ってあるの?

こんにちは。
司法書士の譲矢です。

介護にはいったいいくらかかるのか。
親の介護に親のお金が使えない場合があることをご存知ですか。


介護にはいったいいくらかかるの?


現在80歳の親が90歳で長寿を全うすると仮定し、
資産が「1000万円」あったとしても
下記の状況でざっと計算してみると
月に使える金額は「18万3000円」ほどになります。

年金を年間「120万円」受給、現在の資産が「1000万円」として、
1年間で使えるお金は、120万円+100万円で「約220万円」、
月々にすると、「18万3000円」という計算です。
(単純な割算ですが、イメージが大切です。)

生命保険文化センターの
「平成30年度生命保険に関する全国実態調査」によると、

在宅介護で平均月4.6万円、
施設介護で平均月11.8万円

となっています。

注意しないといけないことは
上記施設介護の平均費用は、
特別養護老人ホームを含んで計算している点、
食費や衛生用品費などは別費用だという点です。

民間の老人ホームを利用する場合には
月々にかかる費用としてはもう少し高くなります。
(首都圏の平均目安は25万円程)

さらに「介護付き有料老人ホーム」の入所では
500万円~1000万円程度の入居一時金が一般的なようです。

介護期間は、4年~10年未満が全体の28%ともっとも多く、
(生命保険文化センターの「平成30年度生命保険に関する全国実態調査」)
10年以上介護が続く場合もあります。
さらに「医療費」も別でかかってくるでしょう。

介護にかかる費用は、親の財産から支出できるのが一番です。



「親の介護に親のお金が使えない!」
「親が払いたくても払えない場合」はどんな時?


考えたくもないですが、離れて暮らす親が突然倒れた場合、
軽い症状でしたら
入院費や治療費を親が自分で支払うことが可能です。
重い症状や、寝たきりになってしまった場合には
自分で自分の費用を支払う事ができません。

離れて暮らす親が、突然倒れ寝たきりになってしまった時、
子供たちは親のもとに駆け付けると思います。
しかしながら、親元でずっと介護ができるわけではありません。
子供たちには家族もいますし、仕事もあります。

介護をしながら親と一緒に暮らすことは難しく、

早急に介護施設を探さなければ、

と考えると思います。


そこで大問題にぶつかります!

子供が勝手に親のお金を下ろそうとして
銀行窓口に行ったら拒否をされるのです。

介護施設入所には一時金を用意しなければいけません。
そして月々の支払いがかかります。

まず一時金を用意することが一苦労です。
もしも実家のタンスに500万円あれば、
それを原資としてすぐに支払う事ができます。

しかし、実際は銀行に預金していることが
普通かと思います。

子供である自分が銀行に行き、
介護費用の為といい数百万円単位のお金を
おろしたい旨、伝えます。

しかし、銀行窓口にいけばまず間違いなく
拒否されるでしょう。
「ご本人様をお連れ下さい」と。

本人が寝たきりで意思表示も難しいと
結局、銀行口座からお金を下ろすことは難しくなります。
たとえ、実の子供であっても。。



この場合に親のお金はまったく下ろせないのでしょうか。


そのための救済策が「成年後見制度」というものであり、
この制度使えば預金をおろすことができます。


次回はこの「成年後見制度」について、詳しくご説明したいと思います。

お付き合いいただき、有難うございました。

【参考になる動画シリーズ】


(1)他では、あまり聞けない徹底比較

「後見」や「家族信託」対策によって、
できることがどう変わるのか!
 ・贅沢な食事を買うことはできる?
 ・性能の良い車イスを買うことは
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などなど具体的事例で、動画で分かりやすく解説
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成年後見と家族信託、任意後見を徹底比較!できること、できないことを分かりやすく解説

(2)対策の違いは分かったけれど、結局我が家にはどれが向いてる?

家族信託に決めたご家族の意思決定のポイントについて
動画で分かりやすく解説しています。
↓↓↓↓↓
法定後見・任意後見・家族信託、結局どれを選択する?選び方を解説!

(3)意図せずに成年後見が就いてしまう??

成年後見の利用はコントロールが難しい。

意図しないきっかけで、後見制度の利用が
迫られてしまうこともあります。

ただ実は後見利用のきっかけの上位パターンは
公開されています。

傾向が分かれば、対策が打てる。
その内容について、分かりやすく解説しました。
↓↓↓↓↓
認知症の親の対策!意図しない成年後見の利用を避けるために知っておきたい3つのこと

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