(後編)真面目な人が損をする!?現在の相続のルール
こんにちは
司法書士の友田純平でございます!
今日は相続のルールについて、
現在の相続のルールは真面目な人ほど
損をする仕組みになっています!後半です!
「うちの子供達は仲がいいから、
遺言はいらないわ」
これにより一番損をするのは、
介護などを引き受けてくれた
責任感が強い真面目な子供です
相続の時の話し合いでは
争いに発展しやすい
次の三つの要素があります 。
(1)win-win が難しい争いに発展しやすい
次の三つの要素があります 。
(1)win-win が難しい
(2)や-めたが出来ない
(3)真面目な子供ほど弱い立場になる
(2)や-めたが出来ない
については前回のコラムでお伝えしました。
今日は3つ目の理由です!
(3)真面目な子供ほど弱い立場になる
介護を助けている子供が物理的な介護の負担だけでなく
お金の負担をしていることも少なくありません。
「あとで親のお金から精算するけど
いったん自分のお金から払っておこう!」
1回や2回ならたいした金額では
ないかもしれませんが、
積み上がると結構な金額になります。
余談ですが、
介護など扶養義務の範囲内である費用を
立て替えたお金は、相続税の計算上、
債務として控除することはできません!
実際に息子さんが施設費用など
数百万、数千万単位で立て替えたのですが、
相続税からは控除できると思っていたら
否認されたそうです。
子供が親の介護費用などを出すのは、
扶養義務の範囲だからという理由でした。
話を戻します。
親の生活費、医療費、介護費を立て替えていて
相続が発生した後に、
その分を考慮してもらえるかというと難しいです。
立て替えた相続人が、他の相続人にお願いをして了解をもらわないと
実現しません。
決定権は、
介護を助けなかった相続人が
持ちます。
介護した相続人は「お願いする弱い立場」です。
相手が首を縦に振らなければ譲歩するしか
ないのです。
さらに相続人の中でも
決定的に弱い立場の方がいます。
それは、親の名義の土地や建物に
同居して住んでいた子供夫婦です!
身近でずっと親を助けていた子供です。
なぜなら、同居していた不動産は当然には自分が相続できません。
他の相続人に対してお願いしなければ
いけないのです。
「家については私が相続したいんだけど。。。」
真面目な方ほど、
自分から欲しいと言い出しにくいものです。
「お金にがめつい」とか
思われたくないことも理由です。
そしてなにより、他の相続人が
了解しないと実現しません。
お願いする側の方が立場が弱くなるのです。
了解が得られなければ、最悪、
不動産を売ってお金で分けること
になるかもしれません。
そうすると家を出ていくことになります。
「うちの子供達は仲がいいから、遺言はいらないわ」
それで結論づける前に、
もう一つ深堀りし、
『どんな話し合いが行われるだろう』
までイメージしてみてください!
『本当に負担をかけないでしょうか?』
損をする仕組みになっています!
子供達の中で争続を発生させないように
財産の管理コストの負担を子供、孫の代まで背負わせないように
自分を支えてくれた子供が報われるように、
相続のさせ方を考えて決めておくことが親側の義務だと思います。
【まとめ】
相続の時の話し合いでは合意することが難しい。
その理由、
(1)win-win が難しい
(2)や-めたが出来ない
(3)真面目な子供ほど弱い立場になる
お読みいただきありがとうございました!
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