甥っ子や 姪っ子に老後を頼りたい時に 子供のいない夫婦が 準備しておきたい対策を紹介

 

甥っ子や 姪っ子に老後の面倒を頼りたい時に子供のいない夫婦が準備しておきたい対策を紹介

(1)夫婦でできることをまずやっておく
(2)重要だけど緊急でない情報を整理しておく
(3)相続人以外には適用されない落とし穴があることを知る


※コラムの最後に分かりやすい解説動画も掲載中

 
司法書士の友田純平です。

このコラムでは、
親の介護に振り回されず、
子供世代の老後資金や安心生活を
守っていくために必要な情報を配信しています。

今日のテーマは、

「子供のいない夫婦」が
甥姪に頼りたい場合に
考えておきたい対策について

お伝えします。

記事の最後にはお役立ち動画
【完全解説】甥姪に頼りたい子供のいない夫婦の対策の始め方
の紹介もあります!

甥っ子さん、姪っ子さんは
少し遠い親族なため、
負担をかけたくないという遠慮が
強い方も少なくありません。

過大な負担をかけないための
必要な準備をお伝えします。

早速、1つずつ見ていきます!

——————————
<お知らせ>
叔父・叔母に介護を頼られた時に
役立つコラム記事をまとめました!

【まとめ記事】ひと目で分かる叔父・叔母の介護で、甥・姪が知っておきたい記事まとめ

甥姪に相続する場合の注意点や、実の子供でないからできないこと、
叔父叔母が会社を経営している場合の相続の注意点なども紹介
——————————

 

(1)夫婦でできることをまずやっておく

まずは夫婦だけでできる対策をしておきます

 

甥っ子さん姪っ子さんとしても、
ご夫婦で生きてる間や、万が一夫婦のどちらかが
亡くなっても、残された配偶者が
安心して生活を送れることが一番だと考えています。

しかし、実現するためには、
遺言は最低限必要ですが、
用意しておらず大変になるケースも見かけます。

子供のいない夫婦で、
ご主人が亡くなった場合の相続人は
誰になるでしょうか?

奥様が無条件に全部もらえるでしょうか???

 

答えは、NO!

 

 

遺言がない場合、
奥様と、亡くなったご主人の家族とで、
共同で相続します。

 

特に注意が必要なのは下記のような夫婦です

 

・自宅はご主人名義、または夫婦共有で持っている
・生活資金を、ご主人の口座に積み立てていた
・ご主人が会社のオーナーである
・相続税が発生する

 

相続人の組み合わせは、次の3パターンになります

 

①ご主人の親がご存命の場合
奥様とご主人の親

②ご主人の親が亡くなっていて、兄弟姉妹がいる
奥様と兄弟姉妹

③②のパターンで兄弟姉妹の一部が他界し、そこに子供(ご主人から見ての甥姪)がいる
奥様と兄弟姉妹、甥姪

法定相続分は奥様の割合が多いです。

しかし、知っておくべきことは

相続人全員の協力(合意、実印、印鑑証明書)がないと
相続手続きできません。

 

 

具体的には、

 

■ご主人名義の不動産を、奥様名義に変えられません。

 

つまり、自宅を売却しお金に変えて、
老人ホームの資金にすることができなくなります。

 

■ご主人名義の預金口座の資金を、解約できません。

 

一行につき、相続人の1人の請求で
最高150万円までは払い出せるようになりましたが、
これからの生活を考えると全然足りません。

 

■育ててきた会社の議決権行使に支障が生じ、
経営困難につながります。

 

 

■相続税申告ができず、奥様の税額軽減など有利な税制が使えません。

 

申告が間に合わなければ無申告加算税や延滞税なども
課税されます。

また、

奥様自身が高齢化している可能性も
考慮しないといけません。

 

先日にご相談に来た方の

事例を紹介します



同年代の夫婦で、
ご主人が80代で亡くなり、
奥様も80代でした。

奥様は認知症の症状がみられ、
自宅にて1人暮らしはできず、
施設に移ることになりました。
ご主人に遺言はありませんでした。

ご主人の両親はすでに他界をされていましたが、
兄弟姉妹は5人いました。
この5人と奥様を入れた6人とが、相続人になります。

ところが、奥様はご主人の兄弟姉妹とは
あまり交流があったわけではありませんでした。。。

また奥様本人は施設に移っており、
自分で動くことはできません。

そのため、大変だったのは甥っ子さんです。

甥っ子さんが、
ご主人の兄弟姉妹の方々との交渉・調整を
全てされていました。

甥っ子さんの言葉で
「私は相続人当事者でもなく、
無関係の第三者で何の権限もない、
そのため なかなか私が勝手に判断して
動くことが難しいので、進め方にも神経を使う。。」
ということもおっしゃっていました

この甥っ子さんは頭がとてもキレる方でしたので、
相手方にも丁寧に対応されていました。

そのため、相手方とも信頼を築け、
そのおかげでなんとか遺産分割協議が
まとまることができました。

スタートから1年近くかかりました。

もしも、ご主人の生前に戻れるなら、

 

遺言があればこんな大変な負担をかけずに済みました。

 

兄妹姉妹の同意をいらず、奥様に相続させることが
でき、こんなに時間がかかることもありませんでした。

そのため

遺言は最低限必要です。

 

遺言があれば、みんながハッピーになれます。

加えて、お互いに相手の後見人になれるように
夫婦 で任意後見契約をされた方もいます。

奥様でも、後見人に選ばれない可能性があるため、
しっかりと対策しておくことがおすすめです。

 

(2)重要だが、緊急ではない情報を整理しておく

重要だが、緊急ではない情報を
整理しておくことも大事です。

 

甥姪に対して、心配や負担をできるだけかけたくない
という気持ちもあり、
あまり積極的に連絡できない方も少なくありません。

しかし、そうすると必要な情報の共有ができておらず、
いざという時に、かかりつけのお医者さんが分からない、
などが生じます。

同居していない方が、
このような生活に関する情報を
自力で探し出すことは難しいので、
元気なうちに整理をしておくことがおすすめです

緊急ではないからといって
先送りにしていると
どんどんできなくなります。

整理をしておきたい情報を下記にまとめました!

 

・持っている銀行口座、キャッシュカード、暗証番号
・スマホを使ってる場合には そのパスワード
・クレジットカード(定期的な引き落としのあるもの)
・持っている場合には 証券口座
・生命保険、 医療保険、民間の介護保険
・かかりつけ医その連絡先
・ケアマネージャーがいる時には、ケアマネージャーさんの名前 連絡先
・介護や暮らしについての希望(在宅で暮らしたい、今日の老人ホームなど)
・葬儀 納骨の希望(遺影写真、葬儀の形式、連絡をして欲しい方)
・延命治療を望むか 望まないかの希望

銀行口座については、
利用頻度の少ない口座を解約し、
最高でも三つほどに絞るのがおすすめです。

理由は、「見つけづらく」「手間がかかる」からです。

いまだに銀行口座については、
横断的に確認する手段がなく、
一行一行に口座の有無を確認しないと
見つけられません。
(証券と保険は横断的に確認する手段ができました)

また、口座が見つかったが、
残高が数百円ぐらいしかない場合、
かえって解約の手間と手数料の方が高くつく
こともあります。

また、甥姪に頼るための準備で、
家族信託や任意後見契約を結んでいる方も
何人もお手伝いしています。

個別相談では、お手伝いした方の
事例もお伝えもできます。

 

(3)相続人以外には適用されない落とし穴があることを知る

甥っ子姪っ子は直接の相続人ではありません。

 

先述したように、兄弟姉妹の一部が他界していたら、
その子供(甥姪)は親の相続の地位を
引き継ぎ相続人になりますが、
兄弟姉妹がご存命なら、
甥姪は相続人とは扱われません!

そのため、相続人でないと使えない
特例の適用等が受けられないこともあります。

相続人以外に、相続させる場合に
注意すべき点を下記にまとめました

 

・相続税が、2割増しになる
・生命保険金にある500万円の非課税枠の対象外
・不動産を渡すと不動産取得税がかかる
・登録免許税が相続人と比べて、5倍増しになる。
・畑・田んぼの遺贈は農業委員会の許可が必要だが、実質的に難しい
・借地を遺言で渡す場合には土地の所有者の承諾が必要(承諾料の発生)
・借金は法定相続人に相続されてしまうので、注意。
・借金を相続人から債務引受しても、債務控除はされない

 

特に不動産を渡したい場合には
落とし穴が多いです。

 

気づかないで、
不動産のみしか渡さず、現金を渡していない場合には、
不動産取得税や登録免許税の負担は、
甥姪の貯蓄の中から支出させることになってしまいます。

それでいいでしょうか?

できれば、予想外の負担は避けたいのでは
ないでしょうか?

それであれば、自分だけで考えずに、
相続税シミュレーションや法務面のチェックも
して、備えた方が安心です。

また、最近では一部を

遺贈寄付

という選択をする方も
増えてきました。
自分が亡くなった後にも、社会や団体を応援できる制度です。

そのようなご相談にも乗っています。

今日は、甥姪に頼りたい場合に
子供のいない夫婦がやっておくべき準備について
解説をしました。

また長年会社を経営していたが
「後継者に引き継ぐ」かまたは「自分の代で会社を閉じること」を
していない場合甥姪に思わぬ負担をかける可能性があります。
その点について解説しています。
↓↓↓↓↓
高齢で子供のいない叔父が1人会社を経営している場合の相続の注意点

他の記事でも、
子供のいない夫婦が、お互いが安心して暮らすために
必要な対策や、お手伝いした事例を解説しています。

よかったらこちらもご覧ください。

子供のいない夫婦が早めに相続対策をした方がいい理由!切り札も紹介!

実例紹介!子供がいない夫婦の家族信託の事例!

今日のお話が、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

内容が5分で分かる簡単解説動画!
↓↓↓


司法書士法人ソレイユへのお問い合わせは

こちら

オンラインでご面談をご希望の方は

こちら

 
——————————
<お知らせ>
叔父・叔母に介護を頼られた時に
役立つコラム記事をまとめました!

【まとめ記事】ひと目で分かる叔父・叔母の介護で、甥・姪が知っておきたい記事まとめ

甥姪に相続する場合の注意点や、実の子供でないからできないこと、
叔父叔母が会社を経営している場合の相続の注意点なども紹介
——————————

【お役立ち動画のお知らせ】


<無料アーカイブ(約50分)>
【完全解説】甥姪に頼りたい子供のいない夫婦の対策の始め方


※youtubeで視聴したい方はこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://youtu.be/utzXMN5FD4k

再公開の御礼「伝えたい、知ってほしい、そして護ってほしい」


令和5年4月に申込者限定で公開をしていたwebセミナーについて、
沢山のアンケート反響をいただき、
中には「またアーカイブ配信の再開はないのですか」という
ご質問もいただいておりました。


多くの方に届いて知ってほしい
「伝えたい、知ってほしい、そして護ってほしい」

その想いとも一致し、社内で承認を取り、再公開が実現しました!


アンケート回答をいただいた方々、重ねて感謝申し上げます。
ぜひ、お役に立てれば嬉しいです。


【動画で伝えていること】


(1)子供のいない夫婦の対策の始め方


まずは妻を守る対策から。それが甥姪の負担を軽減することにもつながる
甥姪に頼るためのロードマップ、ステップ1・ステップ2・ステップ3も解説

(2)知っているようで知らないルールをQ&Aで紹介、実際のところどうなの質問も


Q1、主人に相続が起こりました。私(配偶者)は全てを1人で相続できますか?
Q2、主人が急に脳梗塞で倒れて、意思表示が困難になりました。預貯金の引出しや財産の管理は私(配偶者)ができますか?
Q3、主人と私と双方に甥姪がいます。子供のいない夫婦の場合に、どちら側の甥姪に頼ることが多いのでしょうか?

(3)夫が倒れたり、妻の認知症が進行した時の制度『成年後見制度』とは


「成年後見制度って何?」
「家族がなれるの」
「費用はどのくらいかかるの」
「いつから使わないといけないの?」
「家族が選ばれないのはどのような場合」
「家族で守るためにはどうするか」
などなど

自身の親の介護をする中でも知っておくと
有利に進められる内容です

(4)甥姪に頼るための仕組みをつくる


・実際に相談を受けサポートする中で分かった3つの注意点
・何が問題になり、どのような準備が必要か?
・遺言がなくて妻と姪っ子に負担がかかったご家族とその結末
・準備を進める中で姪っ子さんと話ができてうまくいった事例


※アンケート回答者全員に特典動画をプレゼント


【アンケート回答特典】
特典1:セミナー資料(PDF)をプレゼント
特典2:【特典動画①】東京家庭裁判所のよくある質問10個から見る法定後見のモヤモヤ疑問を解説
特典3:【特典動画②】甥姪さんに頼る仕組みを支援したご家族3組の対策を徹底解説
特典4:(希望者のみ)無料個別相談ご優待
 個別相談1時間「1万円」→「無料」に

アンケート内容を確認する
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://soleilseminarshichou.hp.peraichi.com/dinksnorougotaisaku?_ga=2.61341806.370423107.1684754065-358992640.1641992578


【参考になる動画シリーズ】


(1)他では、あまり聞けない徹底比較

「後見」や「家族信託」対策によって、
できることがどう変わるのか!
 ・贅沢な食事を買うことはできる?
 ・性能の良い車イスを買うことは
 ・ブランド品の購入は?
などなど具体的事例で、動画で分かりやすく解説
↓↓↓↓↓
成年後見と家族信託、任意後見を徹底比較!できること、できないことを分かりやすく解説

(2)対策の違いは分かったけれど、結局我が家にはどれが向いてる?

家族信託に決めたご家族の意思決定のポイントについて
動画で分かりやすく解説しています。
↓↓↓↓↓
法定後見・任意後見・家族信託、結局どれを選択する?選び方を解説!

(3)意図せずに成年後見が就いてしまう??

成年後見の利用はコントロールが難しい。

意図しないきっかけで、後見制度の利用が
迫られてしまうこともあります。

ただ実は後見利用のきっかけの上位パターンは
公開されています。

傾向が分かれば、対策が打てる。
その内容について、分かりやすく解説しました。
↓↓↓↓↓
認知症の親の対策!意図しない成年後見の利用を避けるために知っておきたい3つのこと

ご不明な点は、
司法書士法人ソレイユまで
お問い合わせください

SEARCH

代表者紹介
NHK「クローズアップ現代プラス」に出演。「家族信託のトップランナー、司法書士」

早くから認知症対策のへの必要性を感じ、10年以上前から家族信託に取り組む。取扱い実績の総額は100億円を超える。

家族信託業界の先頭に立ち、相談者様が安心して使えるようグレーゾーンを明確化にも注力。税理士と協力して行った国税照会により公表されたルールが業界のスタンダードにもなっている。

実績、お客様へのアフターフォローサービス、家族信託のお手伝いをしたお客様の声は、『代表者紹介ページはこちら』ボタンをクリック

メディア出演履歴
■テレビ出演
・NHK「あさイチ」
・NHK「クローズアップ現代プラス」
・NHK「ニュースウォッチ9」
・NHKラジオ「三宅民夫のマイあさ!」
・日本記者クラブにて記者会見

代表者紹介ページはこちら

CATEGORY